精神療法の一つに
カウンセラーの先生と患者さんで、
患者さんの過去の物語を編むという
セラピーの手法があるそうです。
過去を語るとき、それは絶対に
過去の記憶そのままではなくて、
必ず物語として編まれ直す
ということが起きます。
その過去の語り直しということがなされて、
過去にけりをつけるというか、
消化するということがなされるそうです。
ですが、これはなにも精神疾患のある人
のみならず、誰に対しても有効な
手段だなと思っています。
例えば、Youtubeやブログでもよく
発信者が自分の悲惨な過去を語ってますが、
あれなんかはまさに語り直しで、
過去に対して自分の中で納得して、
なおかつ読者や閲覧者に共感をうながしています。
なので、過去は語り直されることによって
初めて自分の血肉になり、
自分の経験になる、といえるのだと思います。